宜しくお願い致します。
音楽も聞かせられるよう頑張ります。
ハミコンオーズ最終章〜そして伝説へ
おかげさまで
昨日7/25に第一子 長男が無事誕生しました
今度は彼が彼なりのハミコンオーズを体験することでしょう。
ってことでいいすか?
・おわり。というはじまり・
エピソード15
先行は木下次男。
溝家君は第一球をゲームならではの鋭すぎる変化球で飾った。
ボール。
『ヘイヘーイ!溝家ビビリ過ぎだろー!」
とニヤニヤ。
二球目も同じく過剰な変化球!そして
DEAD BALL!!
『へーイ!』
と木下次男余裕シャクシャク。
しかし戦いはすでに始まっていた。
いや・終わっていた・・・・
なんと溝家君は初めから全て変化球でデッドボールを狙っていたのだ!
はなから野球する気などなかったのだ。
勝利はくれてやる!だが魂を売り渡すわけにはいかないのだ!!
押し出しで2対0。
その時点でさすがに気づいた木下次男は怒りをあらわにし
「てめーふざけんな!!まじめにやりやがれ!!」
と怒鳴った。
溝家君は
「だって勝ったら怒るじゃん!!」
と何とまぁ自信たっぷりでまったくな発言。
ま、結果どちらにせよもう怒ってるけどね・・・・。
案の定、木下次男の怒りがMAXになったので溝家君と走って逃げ帰ってきた。
野村君は置いてきた。
なぜって?
親戚だからいいかな?って思って。
エピソード14
僕・溝家君・野村君はこの木下兄弟(仮名)に何度もひどい目に合わされていた。
とある時は兄弟喧嘩がエアガンを使った銃撃戦に発展して
彼らは普通の子供はあんまり持ってないライフル型のガス銃や3000発ぐらい連射できるマシンガンで
関係ない丸腰の僕らもついでに撃ってきたり、
木下家で飼っていた当時の僕らよりも体がでかくて調教していない凶暴なハスキー犬が逃げたから捕まえて来いと言い、
結果近所の家で飼われていた鳥を噛み殺してしまったトラブルを僕らのせいにしたり・・・
と、挙げたらきりがないがつまりは本来かかわっちゃいけない類の人たちだった。
ちなみに溝家君にゲームの勝負を挑んできた木下家次男。
金持ち・ヤンキー(シンナー吸うぐらい)・中学校の生徒会長
という同居してはならないステータスを持った男であった。
・・・・つまり
勝ってはいけない相手なのだ!
(王族との運動会のように!)
しかし勝負を断ることもできない!
(王族との運動会のように!)
その上真剣勝負を望んでいる!
(王族との運動会のように!)
それは男の中の男・溝家君だってわかっていたのだ。
僕は息を呑んだ。
デブだったから暑くもないのに汗もかいてた。
僕の前にあぐらをかいてテレビを睨む溝家君と木下次男。
隣の部屋から野村君の泣き叫ぶ声と三男の邪悪な笑い声が聞こえてくる。
「溝家てめぇ本気出せよな」
プレイボール!
エピソード13
実家の近所に木下君(先輩)というお金持ちの家があった。
今や関東にいくつもレストランのチェーン店を持つオーナーの家だ。
僕の同級生・野村君の親戚だったためたびたび遊びに行った。
嘘みたいに庭にテニスコートがあり、僕の家の敷地より広い犬小屋(というより犬スペース)があり、そこの息子の三兄弟は歪んだ性格の三兄弟だった。
残虐性から北斗の拳になぞらえて、ラオウ・トキ・ジャギ・と呼ばれていたが、キャラ設定関係なく全員最悪な奴らだった。(野村君はケンシロウだったがそれもほど遠かった)
ある日も野村君に連れられ、僕と溝家君は木下君家に遊びに行った。
木下兄弟は最低な奴らだったが、彼等の家は僕等にとって非日常で魅力的だったのだ。
モチロンこの話はファミコン主体なのでその話になるのだが
当然木下家にはありとあらゆるゲーム機器がそろっていた。
その日はこともあろうに木下家の次男が
「溝家、勝負しろ」
と、近所でも有名なゲームの達人・溝家君に野球ゲームで勝負を挑んできた!
僕はやはり見ているだけだった。
エピソード12
溝家君の弟が雪で濡れた建築資材の上で滑って転び頭を切ってしまった。
幸い溝家君の家が近所だったのでお母さんがすぐ来て救急車を呼び、結果大事には至らなかった。
僕らは溝家君のお母さんの言われるまま野村君の家で待機していた。(野村君家は両親不在だった)
子供だった僕らは罪悪感と恐怖に駆られるも何をしていいか判らずとりあえず野村君の家でファミコンの『いっき』をやっていた。
誰も一言も話さず上の空で、ゲームをただただ繰り返し何度もプレイヤーが死んだ。
ゲームオーバーの不協和音がするたびに僕は(溝家君と野村君もそうだったんだと思う)びくっとなり気持ちがどんどん沈んでいった。
ゲームをやっているから楽しいんじゃなくてゲームを楽しくやれるから楽しいんだなぁと気づくのはだいぶ後になってのことでした・・・。
エピソード11
またちょっと重い話ですまん
僕達は秘密基地を造るのが大好きだった。
その日も同級生の友人、野村君(仮名)の家の隣にある空き地に侵入し地面に穴を掘っていた。(見通しも良く堂々とした秘密基地だった)
僕・野村君・溝家君とその弟、寒い冬の日にひたすら穴を掘った。
予定では5部屋くらいは地下に造るつもりでした。
僕ら三人は溝家君の弟を邪険にしながら朝から晩まで穴を掘り続けていた。
冬の日の事だったのでとても寒く、夜には雪が降ってきた。